
2021年4月2日に毎日新聞にて愛知県の聖火リレーのルートに、女人禁制の男性限定区間が使われる予定だと報じられました。
このことを知った人たちからは、
- なぜわざわざ女人禁制のルートを使うのか理解できない
- 神事だから男性限定なのは仕方ないけど、なんでそこをルートにしたの
- 女人禁制なのはいいけど、なんで男女平等のオリンピックの聖火リレーのルートにしたの?
などと男性限定は仕方ないが、なぜ聖火リレーのルートにしたのかがわからないという声が多くありました。
そこで今回はニュース内容についてまとめ、なぜこのルートを起用したのか調べてみました。
愛知の聖火リレールートに女人禁制の場所が
愛知県半田市内の聖火リレールートに、半田市で江戸時代から行われている祭り「ちんとろ祭り」で使用される舟を使ってランナーを運ぶことが明らかになりました。
ニュースには伝統的に「女人禁制」だということを踏まえてルート申請をしたと書かれており、その上で愛知県実行委員会が決定したとされています。
市の担当者は毎日新聞の取材に「五輪精神にそぐわないところもあるかもしれないが、祭りはそういうもの。歴史と伝統文化か、最新の常識かの問題だ」と説明。県実行委の担当者は「地元の魅力を発信したいという市の意見を尊重した。相撲などと同じ伝統なので、特段問題にはならず承認した」と話している。
Yahoo!ニュース(2021年4月2日)より
なぜ「女人禁制」の舟を使用して、男女平等を掲げているオリンピックの聖火ランナーを運ぶことになったのでしょうか。
愛知の「ちんとろ祭り」の舟を使用する理由は?
男女平等を掲げているオリンピックの聖火ランナーのルートに、なぜわざわざ「女人禁制」の「ちんとろ祭り」の舟を使用したのでしょうか。
理由は以下のようなことが考えられます。
理由①愛知県の伝統文化を知ってもらうため
「ちんとろ祭り」は愛知県半田市で江戸時代から続く伝統的なお祭りです。
オリンピックは世界中から注目を集める祭典であるため、愛知県の文化の一つとして知ってもらうために起用したのだと考えられます。
伝統文化は尊重すべきと思います。そのうえで、
Yahoo!コメントより
そもそも聖火リレーのコースに入れるべきでなかったと思います。コースに入ってなければ議論にもならん。
伝統と現代の感覚がぶつかることは必ずあると思う。その時どちらを優先するかだ。私は伝統を守るべきだと思う。伝統がオリンピックにそぐわないのならオリンピックに無理やり絡ませるべきではない。
Yahoo!コメントより
男女平等に関しての知識がまだまだうとい日本では、伝統文化であれば聖火リレーのルートにしても良いと思ったのでしょうか。
確かに伝統文化は尊重するべきですが、聖火リレーのルートとしては相応しくなかったかもしれませんね。
理由②聖火ランナーのルートが密になることを防ぐため
愛知県半田市には「ちんとろ祭り」以外にも「山車まつり」が有名ですが、なぜ「ちんとろ祭り」の舟を使ったのでしょう。
それは、舟の方が観覧者との距離が取れて密を防げると考えた可能性があります。
実際にすでに走った件では、観覧者が多く規制をしても密になっているところがありました。

女人禁制という伝統文化がなければ「舟」は良い選択だったのかもしれませんね。
「ちんとろ祭り」とは
半田市指定無形民俗文化財に指定されている愛知県のお祭りです。

半田市のホームページによると、以下のような祭りとされています。
2輌の山車の町内曳きと住吉神社境内の宮池に2隻の「ちんとろ舟」を浮かべ、その舟上で子供三番叟の舞を奉納します。「ちんとろ舟」は津島神社「天王祭」の「まきわら舟」を文化・文政の頃、伝えたといわれています。宵宮には、舟の中心に12ヶ月を表わす12個の提灯とその周りに1年365日を表わす365個の提灯が半球形に飾られます。
半田市HPより
五穀豊穣を願う祭りで、舟は神様を迎えるためのものであるため、女性を乗せることは禁忌とされてきたとのことです。
まとめ:聖火リレー女人禁制ルートに批判の声|愛知のちんとろ祭り舟をなぜ使う?
今回は2021年4月2日に明らかになった愛知県半田市の聖火リレーで使われるルートについて言及してきました。
伝統文化は尊重した方が良いが、オリンピックの聖火リレーのルートとしては相応しくないという声が多くありました。
東京オリンピック2020では、今までにも女性差別問題が取り上げられていることもあり今後このルートを使用するのか注目です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。